体験民宿のご案内

　「グリーン・ツーリズム＝農山漁村でのゆとり体験」農山漁村などにゆったりと滞在し、農業や林業の体験を通しその地域の自然や文化にふれ、地元の人々との交流を楽しむ旅のことです。
　長期バカンスを楽しむことの多いヨーロッパ諸国で普及した旅のスタイルで、日本でも最近”新しい旅のかたち”として関心を集めています。
　ひとつの場所に長く滞在し、様々な田舎暮らしを体験する。当然、単なる観光旅行とは異なり、手に入る感動もより深く、大きなものになるのが特徴です。　

　岐阜の農山村には、食の生産と風土に根付いた生活の顔があります。
　グリーン・ツーリズムでは、食のプログラム（食材・特産品の購買、郷土料理などの食事、そば打ちなどの伝授）と、体験プログラム（山菜採り、茸狩り、トレッキング、雪あそび、魚のつかみ取り　等）があります。
　訪れた時期にその土地にあるものを活かした本物のプログラム、これこそ「旬」、本物を求める旅人を満足させる醍醐味です。

　体験プロクラムを経験する都市生活者には、温かい人情と匠の技を持った地元の人々が豊富な知識と経験を活かし手助けします。
　知らない土地で、安心・安全に楽しむためには、地元の人々とのふれあいが必要です。

　グリーン・ツーリズムにおける地域での農林業体験等の指導者のことを、グリーン・ツーリズムインストラクターといいます。
　今、岐阜県内には９２名のエスコーター（地域案内人）、インストラクター（体験指導者）、コーディネーター（企画立案者）の資格を有する人が活躍しています。

　都会で生活する人々のために、農山漁村ならではの体験を提供する宿。それが体験民宿です。
　正式名称は「農山漁村体験民宿」といい、１９９５年に制定された「農山漁村滞在型余暇活動のための基盤整備の促進に関する法律」（農村休暇法）に基づいて生まれた言葉で、農林水産大臣に登録実施機関である（財）都市農山漁村交流活性化機構で審査・登録された宿をいいます。
　体験民宿で用意されいるプログラムには下記のような様々なものがありますが、季節や天候などにより、可能なプログラムが変わりますので、あらかじめ確認してください。
　地域をよく知る宿の方々が、その土地の魅力や旬の案内人となり、訪れる人の旅をより感動深いものにしてくれます。　

　体験民宿で用意されている体験メニューには次のようなものがあります。
（里の体験）
　　田植え、稲刈り、そば打ち、りんご狩り、魚釣り、魚つかみ、加工食品造り　等
（山の体験）
　　山菜・キノコ狩り、炭焼き、植林、木工造り　等

　体験民宿では、自分の畑や目の前の山で採れたばかりの新鮮な素材を活用した自慢の郷土料理を夕食として提供してくれたり、特産品・加工品を宿泊者に販売してくれるなど魅力がいっぱいです。、

　農山村では、農村居住者の生活の場であると同時に、訪れるものにとっては楽しい余暇の空間でもあります。

　民宿において体験を希望する場合は、遅くとも２週間前までに連絡をします。
　体験内容によっては天候や季節ごとに違うものもあるので要注意です。道具・材料が必要な体験もあるので連絡確認をしてください。

　体験先では、その地域の人に気軽に声を掛けてみよう。地元の人しか知らない穴場や、美味しいものに出会えるチャンスです。

　自分の出したゴミは持ち帰る。
　むやみに草木を採取しない。
　生産地に無断で入らないなど、ルールとマナーを守ることも忘れずに。